生活習慣病

生活習慣病のうち糖尿病は、紀元前15世紀のパピルスにも書かれているというほど古くから知られる生活習慣病で、のどの渇きや多尿の末に、失明したり手足が腐ったりして死に至る恐ろしい病気として広く知られていました。日本で糖尿病で亡くなった歴史上有名な人物の一人に平安時代藤原道長がいます。道長の家系には糖尿病患者が多かったそうで、貴族特有の生活習慣とともに、糖尿病になりやすい遺伝的な素因があったと考えられています。糖尿病のほとんどが2型糖尿病で、2型糖尿病は糖尿病になりやすい遺伝的な体質とともに、食生活と運動習慣の影響で発症すると考えられています。コレステロールが高い状態が長年つづくと、余分なコレステロールがたまってアキレス腱が太くなることがあります。同じように皮膚にもコレステロールがこびりつき、黄色いしこりが肌の各所に盛り上がることがあるのです。肘やまぶたがその好発部位です。モナ・リザの目頭のしこりも、コレステロールの多い食物の摂りすぎによる高脂血症から生じた黄色腫ではないかと目されるようになりました。